「楽な仕事がしたい」という人は、バイト的な業務をやってはいけません。これは僕が実際にやらかした人生の壮大なミスです。
僕は20代の頃「とにかく楽な仕事をしたい」を重視して求人チェックしてきました。仕事が出来ないタイプなので、より簡単な職種を探すため人にも聞きまくっています。
すると出てくるのは、どれもこれもバイト的な仕事なんですね。まあ、当然ですけど(苦笑)
「工場の流れ作業はどう?」、「警備員ならすぐ見つかるよ」とか。いわゆるルーティン作業で、バイト的な繰り返し業務です。
もちろん、こういった仕事をしている人を否定はしませんが「楽をしたい」という観点で考えるなら実は関わってはいけない仕事でした。
「え?楽な仕事だからいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、こういったバイト的(繰り返し)な業務に関わってはいけない理由をまとめます。
(関連:肉体的に楽な仕事)
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大変な仕事こそ、繰り返し作業(バイト的)であると知れ
世の中の楽な仕事というのは、バイトなど安易な目線で見ると確かに楽そうですよね。これらは、技術もノウハウもほぼ不要。入社後すぐに働き始められますし求人が多いのも確か。
僕自身も20代の頃は
- スーパーで商品の品出し
- 住宅展示の看板持ち
- 携帯電話の組み立て
など色々と、単純作業をやってきました。これらは、確かに「楽な仕事」だったんですね。最初だけですが。
この「最初だけ」というのがポイントで、始めた頃はそれなりに楽でいいんですが・・繰り返しなので飽きるんです。この飽きた仕事を繰り返すと、段々しんどくなる。
これは同じように仕事に飽きて、退屈しながらも頑張っている方には伝わる話ですよね。そうです。この繰り返しに飽きることが、楽な仕事をする最大のデメリット。
楽な仕事のはずが、ルーティンワークの影響で一気に大変な仕事に変わります。世の中、飽きたことを繰り返すことほどツラいことはありません。
この状況は、一刻も早く脱出しないと永遠に「楽な仕事」にはありつけません。バイトでも出来るような作業が、いつの間にか苦しいとなると本末転倒です。
「じゃあ真に楽な仕事とは?」という疑問ですが、それが「日々変わりゆく仕事」になります。日々変わりゆく仕事は、正社員だったり役職が上だったりと責任がありますよね。
しかし、この責任や大変さを抱えると「繰り返し作業という苦痛」から抜け出せます。
「正社員は責任があるから厳しい」の大ウソ
「バイト的な仕事」がツラい理由を書きましたが、こういう話を書くと「正社員や上にいる人は責任があるからもっと厳しい」という声も出てきます。
これが完全な誤解なんですよ。むしろ率先して狙っていくべきです。もし就職、転職を考える中で楽な仕事がしたいならこのポジションしかありません。
なぜなら、彼らは日々仕事が新しく変わる世界に生きられるから。
正社員になると次々と新しい仕事を覚えて、社内状況に合わせて変化していく必要があります。役職の人になると、さらに増えます。
こう聞くと厳しいイメージですが、果たして同じ仕事をただ毎日繰り返すだけのバイト的な世界とどちらがいいでしょうか?
物理的、仕組み的にやることは確かに正社員的な仕事の方が増えます。でも、人間の労働観はメンタル的な物に左右されているんですね。
その中で、日々変わりゆく仕事の方が面白さを見出せますし、その後に続くノウハウやスキル向上にも役立ちます。逆にバイトだと、一生を繰り返すだけで終わるんです。
責任や昇格の裏には、それを背負うだけの特典があると知っておくべきだったと僕は後悔しています。これに気づかず「バイトが楽」と思い込んで20代をムダにしたわけですから・・。
「日々変わりゆく業務」をやることで仕事は楽になる
「楽な仕事」をマリオカートで喩えるなら、スタートダッシュの早いヨッシーです。ヨッシーはスタートが早いので、誰が運転しても操作は簡単。
逆に少ししんどいけど日々変わりゆく仕事はクッパ。スタートは多少の苦労をする物の、操作に慣れてしまうともうヨッシーでは遅すぎると感じます。
それだけ日々変わりゆく仕事を選ぶと、仕事は楽しくもなりますし飽きない工夫もしやすくなります。単純さが無いからこそ気持ちも楽。
そこで「楽な仕事」と比較できる点をまとめておきます。もし楽な仕事をやるなら、以下の点で不利を受けていないかを調べるようにして下さい。
人脈が広がる
その仕事に人脈はありますか?
例えば営業の仕事など、業務を通して色んな人と知り合えます。もし仕事がツラくなり嫌になっても、こういった人脈からのツテは使えます。
仕事を通して繋がった人同士なら、次のようなやり取りも生まれます。
「今の職場の人間関係が面倒でもう辞めたいんだよね」
「それならウチが人手不足だからおいでよ」
こんな感じで、求人サービスを通さないまま仕事を見つけることも簡単になります。
他にも何か困ったことがあれば、頼ることが出来る人が増える。これはバイト的に同じ作業を繰り返しても生まれない話なので、人脈ができるのは重要です。
ノウハウを学べ・スキルがつく
ノウハウなどスキルとして身につけられると、違う職場に行っても使えるので安心感が高まります。自分の出来ることが増えれば、仮に会社が潰れてもダメージは少ないですから。
逆に同じような作業しかしていないと、会社が嫌になっても辞めにくいですし最悪潰れた場合にノウハウもスキルも無いまま。
僕は看板持ちをしていたことがありますが、看板を持ち続けた時間だけ失ったものが多くあったなと反省しています。
時給はいいバイトだったんですが、それ以上に「使えるスキルの獲得」は重要だと知りました。
昇給しやすくモチベーションを保ちやすい
また昇給しやすいのが日々変わりゆく仕事をしている人たちの特徴です。バイト的な業務ではどうしても「同じ仕事をやってるから同じ給料でいいよね」となりがち。
繰り返す仕事に飽きて、さらに給料もアップしないとなると精神的な支えがどんどん無くなりツライです。頑張っても給料にならないのはある意味地獄。
お金をモチベーションにすると、少々厳しい仕事でも「割に合う仕事だな」と思えてきます。楽な仕事とも関係があるんですが、「楽の基準」って「仕事の割にお金がよくて楽」なんですね。
嫌な仕事を想像しても、それが「月100万くれるならやる」という業種ならいくらでもあるはず。そう考えると、昇給のある仕事の方が頑張れますし希望も生みやすいという話です。
まとめ 楽な仕事に就きたければ、作業職の濃い仕事は避けよ
お話してきた通り、作業に終わるだけの仕事は避けるべきです。特に働けば働くほど、時間だけが過ぎて行く仕事は要注意。
例えば1年も勤務しているのに
- 仕事の内容に変化がない
- 給料が上がらない
- ノウハウやスキルが身についてない
こういう疑問や違和感を持つ仕事とは距離を置くべき。就労前に調べられるので、分かる範囲でチェックする習慣はつけるといいですよ。
作業的な業務を繰り返さなければ、述べたようなメリットも受けられ結果的に楽な世界に進めますから。
もし今の段階で正社員であっても、繰り返し作業を続けていて旨味が無いなら職場を変えるのもありでしょう。
バイト的な繰り返しの仕事からの脱出が、幸せな仕事に繋がるという話でした。日常的にやっている仕事に疑問を持つのは重要ですよ。